好酸球増多症は軽症(500-1500/mcL)、中等症(1500-5000/mcL)、重症(5000/mcL-)に分類されるが、重症度によっての鑑別疾患などについてはあまりまとまったものはないのでまとめてみた。
①Eo=350-3500→軽症-中等症
②Eo>5000(mean peak absolute eosinophil count at 11,698/μL)→重症
③a)Eo >2000→軽症 b)Eo >10000→重症 (日本から)
④Eo>2000 (これも日本から)
⑤Eo 軽症〜重症(呼吸器疾患に限定した研究)
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/34858593/
*allergic diseases caused by external factors
⑥HESの症例で 1G/L=1000/mcL
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/32364630/
⑦ >1000(軽症:60% 中等症:38%)
*>5000の症例は24例でそのうち3例が感染症、4例が血管炎、4例が血液腫瘍であった。
以上の文献の傾向をまとめると
重症(>5000/mcL)の症例では
①血液腫瘍②固形腫瘍(IL5,GM-CSF産生腫瘍など)③血管炎④IgG4⑤寄生虫(日本では少ないか?)⑥HES⑦薬剤 を中心に考え
軽症(500-1500/mcL)では
薬剤やアレルギー疾患(喘息やアトピー)などから考える
と良いと思われる。が、実臨床においては持続しない好酸球増多は診断もつかないことも多く、好酸球の数値だけでなく持続期間も参考にしたい。