膠原病内科日記

膠原病・不明熱・間質性肺炎に関して勉強します。X:https://x.com/rheumafuoild/

ピロリン酸カルシウムは超音波検査でアコースティックシャドウを引かない

pubmed.ncbi.nlm.nih.gov

CPP(ピロリン酸カルシウム)とHA(ハイドロキシアパタイト)、MSU(痛風結晶)で濃度勾配を持たせたチューブを作り、CTとエコーでどのように描出されるか検証したstudy。

点線はコントロール

Aは外観、BはCT、Cはエコー。

HAとMSUではエコーでは濃度上昇に伴いアコースティックシャドーを引くが、CPPでは濃度上昇してもシャドーが引くことはない。

 

臨床的には痛風ではアコスティクシャドーを引くこともあるし、引かないこともあるが、シャドーがある場合にはCPPDとの鑑別が可能であると考えられる。