関節リウマチと痛風が合併しないという神話、聞いたことないだろうか?
耳学問として知ってはいたが、Myth and Pearlで否定されていたのでまとめてみる。
またRAとCPPDはよく合併し、Flare時に鑑別が厄介となる。その違いについてもまとめてみる。
→関節リウマチ患者全体の17%で高尿酸血症があり、6%の患者で痛風の診断を受けた。
→RA患者の痛風の有病率はコントロールと比較しOR1.72(1.61% vs 0.92% 95%CI=1.45-2.05)とコントロールより高かった。
→それなりにいるが、圧倒的にRAとCPPDの合併が多い。
ということでRAとCPPDの合併例の特徴を見ていく。
RA+CPPDの患者CPPD onlyの患者同様一回り老年。軟骨石灰化は100%の患者が有する。
腫脹関節の数で見分けがつくかというと、No!!!
発症形式は割とslow onsetが多め。正直Psedo RA patternとの鑑別は難しいだろう。
(コメント)
RAと痛風が合併しないとか嘘だろと思っていたら、やはり合併した。それよりも高齢者の多い日本ではCPPDとの合併が問題になることが多いと思う。実臨床では穿刺やエコーで軟骨石灰化を見てCPPDを疑う所見を積極的に探していくよりないだろう。あとはsudden onsetではあればCPPDよりの治療(NSAIDsやコルヒチン)を試してみるか。一番困るのはRAの中で発作的に関節炎が出るタイプの方。GoutもRAと合併しうるとのことなので若年でも発作性に関節炎を繰り返すタイプの方でにはコルヒチンなどもTryしてみるのはいいだろう。