封入体筋炎(IBM)では特徴的な筋の萎縮パターンが見られ、その変性に伴うエコー輝度の変化を利用したエコー検査による診断の有用性が報告されている。
SRによるとSn82%Sp98%LR+18であり、かなり有用な検査であるため高齢者の筋力低下、特に上肢は遠位・下肢は近位の特徴的な筋力低下をきたす場合にエコー検査を行いたい。
IBMでは前腕屈筋群、大腿四頭筋の萎縮が有名であるが、エコーでは深指屈筋と浅指屈筋のコントラスト、ヒラメ筋と腓腹筋のコントラストが有用と報告されている。
深指屈筋(FDP)はDIPの屈曲・浅指屈筋はPIPの屈曲を司るため特徴的なFistの形態となる。
エコー上はFDPに変性が起こるため高輝度となる。(Aが正常でBがIBM)
で、腓腹筋での輝度上昇が特徴とされる。