Key point
・CQ/HCQは弱塩基であり、リソソームや炎症細胞の中で蓄積されている
・細胞レベルでは、TLRのシグナル・サイトカイン産生・T細胞におけるCD154の発現を減らし免疫活性を抑えている
構造
・CQ/HCQは4-アミノキノリンの芳香族が基本構造、側鎖はどちらとも塩基
・この側鎖の塩基によりリソソームなどの細胞内への蓄積に寄与していると考えられている
Mechanism of action
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・HCQはpHの勾配でリソソームの中に入りPHを上昇させて、エンドサイトーシスやファゴサイトーシス、内部のオートファジーを抑える
結果的にリソソーム活性を抑えることでMHCclassⅡの抗原提示を抑制することになる
結果的にリソソーム活性を抑えることでMHCclassⅡの抗原提示を抑制することになる
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・HCQはエンドソームの中で蓄積しpHを変化させることでRNA/DNAとTLR7/TLR9との結合を阻害しシングナル伝達を抑制している
TLRシグナルとcGAMP-AMPを阻害することでtype1 IFN含めた炎症性サイトカインを低下させることになる
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樹状細胞やBcellにおいて抗原の処理とMHCclassⅡの抗原提示を抑え、CD154などの共刺激分子の発現を抑えることで、BAFF、IL6、TNF、IL1などのサイトカインの産生を抑える