brodie膿瘍とは亜急性骨髄炎の経過で出現する骨内の膿瘍と周囲の骨硬化が特徴的な膿瘍。
・男性に多く(2:1)、発症平均年齢は17歳。*高齢者の報告もあり!
・診断まで中央値で12週間。慢性の経過も。
・好発部位は
で、脛骨や大腿骨(特に骨端部)に多く、半分程度外傷歴を有する。
・感染の先行は1/4程度で、症状は痛みや腫れ。
・炎症反応はほとんど正常であることが多い。
・起因菌は黄色ブドウ球菌が多い。
(コメント)
SAPHOなどの骨髄炎を診療する上で鑑別になりうる疾患。MSSA起因菌でも骨髄炎であれば亜急性の経過がありうるので注意。TbやNTMの骨髄炎も同様の経過を起こしうるため注意。