膠原病内科日記

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Seronegative RAの最終診断

かなり有名な論文であるが、臨床診断でSeronegative RAと診断された患者の10年間前向きにフォローし、最終的にどのような診断になったかを示した研究。

pubmed.ncbi.nlm.nih.gov

1997~2005年に診断された435人の早期seronegative RA(50.1%が1987年ACRクライテリアを満たした)が含まれた。
13人(3%)がseropositive RA(4人)/erosion tyoe RA(9人)に進展した。
68人(16%)がPMR、46人(11%)がPsA、45人(10%)がOA、38人(8.7%)がSpA、15人(3.4%)がReA、10人(2.3%)が痛風、17人(3.9%)が偽痛風、6人(1.4%)が腫瘍関連、6人(1.4%)がJIA、2人(0.5%)がヘモクロマトーシス、3人(0.7%)がAS、2人(0.5%)がGCA、8人は"miscellaneous diagnose"であった。他の140人(32%)は明確な診断はつかず、41人は一過性の関節炎、47人はseronegatuve SpA、49人は非特異的なものであった。

(コメント)

流石に最終診断の3%しか関節リウマチが残らないことはないと思われるが・・・

 

とはいえ、臨床診断におけるseronegative RAは誤診しやすく、一過性に改善する関節炎も含めれているため、診断には十分気をつけたい。