Parona腔(4)は前腕部遠位の方形回内筋筋膜(3)と深指屈筋腱腱鞘(8)の間にある空間。
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/23571016/
臨床的にはRadial brusaやUlnar brusaの感染がParona腔に及ぶこと、さらに、その空間が"手の感染症が前腕に広がる導管"として機能する可能性があることが重要。手掌での感染は屈筋腱を通ってRadialまたはUlnar brusaに到達し、そこから手根横靱帯の近位にあるParona腔に入り、前腕に至る可能性がある。
https://www.slideshare.net/jibranmohsin/hand-infections-41700989
⚫︎実際の感染の画像
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/23571016/
Parona腔は手掌の感染で腫脹しやすく、屈筋腱の感染症を疑う場合には積極的にエコーなどで同定していきたい。